シアターピエロ

How are you getting along these days, baby?

2017年04月01日(土) 天野月「センチメンタル・ジャーニー」

2017年04月01日(土) センチメンタル・ジャーニー

- セットリスト -
1.箱庭
2.BLACK BEAUTY
3.月
4.時計台の鐘
5.ライオン
6.ZERO
7.鳥籠 -in this cage-
8.LET IT DIE 〜Wandervogel〜
9.轍
10.真珠
11.ビューティフル・デイ
12.HEAD AMP
13.人形
14.日曜日
15.スイミー
16.BLACK BEE
17.鮫
18.トムパンクス
19.帰り路
20.巨大獣
★アンコール
21.センチメンタル・ジャーニー(新曲)

SEA、どうした


2012年のもひとつチェルシー以来のチェルシーホテル
とはいえ渋谷に行くとだいたい目の前を通るため、よっ!久々だね!という感じはしない
やたら早く到着しちゃってひとりハンズ内をうろつく不審者と化していた思い出も、
会場内がやたら縦に長い…こわ…後ろ行ったら死じゃん…と思ったことも
昨日の事のように蘇ってくるわけだ 初爆音ライヴだったからか
いまや仕事を済ませてから開場ギリギリ到着が常だし、落ち合う友達もいるし 5年って長いわ

当時は存在していなかったケバブ屋のケバブの匂いを嗅ぎながら開場待ち
スターラウンジの方でも同時刻にライヴがあったみたいで、人の密度がすごかった
17時開場、30番くらいで入場し3列目へ
自分より背の高い人が目の前にいなければこのあたりがいちばん落ち着くな…ということに気付いたこの頃よ
(でも一桁なら迷わず最前列に行ってしまうのが悲しい性だね)(腰が死んだら柵に頼れるしね)

気付けば入り口付近までぎゅうぎゅうだったみたいで 一体何人入っていたんだろ
前方、もっと詰めてあげられたら良かったなあとか思う 他人と密着は厳しいか


雑音生活:16周年記念ライヴ、センチメンタル・ジャーニー写真日記。

開演後のことはいつものように写真日記を見て 写真って素晴らしいだよ
バックバンドはギター杜若謙多郎、ベースは岩切信一郎、ドラム北村望 敬称略
ギターがじぇっとさんじゃなくても天野月withブラックビューティー と紹介されていたのは言い間違いではなく、
これは第二次形態ですという意味で言ったのだと解釈しような
(じぇっとさんのギターも杜若さんのギターも良しだからそういうことにしてほしい)

ビューティフル・デイズ用の黄色いふわふわワンピースで登場した天野さん
髪の毛もふわふわで実に春
右手の中指には試着したら抜けなくなってそのままお買い上げして数年付けっぱなしになった例の指輪
天野月子としての活動にずっと寄り添った思い出の指輪だ
数年にわたり付けっぱなしって願掛けみたいな意味合いもあったのかなあ
あるいはほんとは誰かにもらったものだったんじゃ(突然の妄想)

ひさびさのワンマン、私はホヤ〜として上の空 歌を聴いちゃいねえって意味じゃないぞ
歌詞の、天野さんの、悲しいや苦しいや寂しいを受け止めることもなく、
ただただそこにある音楽を音楽として受け止め楽しむ、身を任せる、しあわせに浸る そういう時間を過ごした
箱庭」で既にフワフワだけど「時計台の鐘」あたりから特に気持ちよくなってたね
別世界だよもう
何度も何度も何度も何度も時間に追われながら会いに来たこの数年間とか、
いつもいつも時間に間に合わない人のことだとか、すべてのことに終わりがあるんだなとか 思いつつも
ただ音で頭がいっぱいになるのを感じた
何を言われても動じない余裕で満たされていた不思議だ

エイプリルフールにちなんで「キューティー天野です(嘘)」とか言っちゃう裏ナレで始まった本日のライヴ
4月1日はシングル「箱庭」通販限定盤の発売日、つまりデビュー日だよ、ということで
MCは曲に関する裏話(前にも話したことあるかも…と言いつつ語る天野さん)だったんだけど、
だいたい天野さんのブログにも書かれてるからブログ読めば良し
他は
・「イデア」のカップリング候補には「ビデオ」もあったけどこれは他で使えると思って取っておいた
 結局使ってないねという話
・「月」の歌詞が書けなくて実際に港区まで行ってビルの間を徘徊した話
・「ライオン」と「人形」どちらをシングルにするかで、当時のレコード会社?とどえらい揉めて喧嘩になった話
・「ZERO」の「思い出せない」を訳すときに、「remember」だと字数が合わないし意味的にもしっくりこない
 で、適切な単語がないか翻訳を手伝ってくれた人に相談したら、そういう時は「picture」が適切よ、と言われ
 意味も字数もぴったりでおお〜〜〜〜〜っ!!となった話
 写真を撮ることをtake a pictureっていうもんね 零にも沿ってる

揉めた話を聞いて私が個人的に思うこと
天野という人間をより天野らしく打ち出し、迷える人をすくいあげるのは当然「人形」
広く知られ、天野の人となりに関係なく売れる可能性を感じるのは「ライオン」
どちらも間違ったことは主張していないし、何を正義とするかは心の持ちよう
だけど結局 何を選んでも行き着く先は同じなのかもしれない
それなら自分の信じる道を だね

いつぞやの音倉忘年会とかいうイベントで披露されたきりだった「LET IT DIE〜Wandervogel〜
そういえばWandervogelは副題だった
あのゲームに提供された楽曲は全部LET IT DIEほにゃらら、なんだった
けどややこしいからWandervogelだけでも許されたい

こんな動画があるって紹介するのも忘れてた いつ見てもハラハラする天野さんの喋り

私は参加できなかった音倉忘年会とかいう謎イベントで披露されて以来の歌唱だったもよう
オムニバスCDに収録され、いまいち影の薄い存在…だけど私この曲が結構好きなんですよね
解放感と浮遊感が心地良く、閉鎖感のない場所例えば野外ライヴなどで聴きたい…と思った 青空のもと
ただし天野さんは熱中症で倒れる

」のような夫婦になりたいと言ったのはもう何年前の話だ 女子会のときか

>些細な争いごとも、幸福な出来事も、欠陥も、積み重ねたものも、なにもかも、
>時の流れとともにまるく削られていって、色褪せ、良くも悪くも、おぼろげになる
>ふたりの境界線は曖昧で足跡も見分けがつかない
>愛情はいつのまにか惰性に変わっているけど、それでも離れず、ずっと傍に在る といった感じ

>所詮人はひとり 心が通じ合おうとも、体で繋がろうとも、互いに影響し合って、似た者同士になろうとも
>ひとつにはなれやせん どうあがこうと別々の個体であることは揺るぎない事実
>そして、死ぬときはみなひとりだ

>だからこそ、永遠、を想い描いてみたくなるだ 恋人でなくても、なんでも

とか書いてたわ
数年前の蟲はロマンチストでよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ロマンチストか?わからねえ
しかし、欠陥もおぼろげに のところはほんとにそう!!(数年前の自分に同調するかわいそうな人)
自分のことは棚に上げた上でどうしても人の悪いところが目について嫌になって思いやれず
はい!もう誰もいません!さよなら人類!になりがちだから
人に迷惑をかけること以外なら許容して 愛すなどして
遠くにいるならいつもじゃなくても互いに気にかけて 近くにいるならいつでも一緒にいましょう とかいうやつ
わりとみんなやってるやつ 私もやってみたいね
この日は土曜日だったけど、けだるい日曜日の昼みたいな気分で聴いていた

「真珠」は実は1年ぶり 久々な気がしない 1年がどこかへ消えたのか?
天野さんは歌いながら息苦しそうで血管が切れるのでは…と心配になってしまったんだけどね
思うことはこの曲にはじまりを感じた10周年と、終わりを感じた15周年
何が終わろうとも吐き出したすべてが消えてなくなることはないから
言葉にしないありがとうを受け止めてしあわせになるだけなんだなあ

ビューティフル・デイ」は清々しかった
「誰かを憎む卑しさはただ…」のくだり、いつ聞いても ヴッ…となる
頭でわかっていても心がそれを許さない!だからたまにたしなめてもらう ※そういう曲ではない

で、MC(要約)
「嫌な思い出は記憶に残りやすい、種として生き残るために学習し、同じ過ちを繰り返さないようにするため。
 私は嫌な思い出も楽しかったこととして記憶に残るし学習しないから種として残っていけない。笑
 ってじぇっとさんが言ってた。
 見た目はカブトムシとさほど変わらないのにみんながゴキブリのことだけ嫌うのも、
 きっと昔、人類とのあいだになにか確執があったから。
 ってこれもじぇっとさんが言ってた。
人類というか、ゴキブリ絡みでじぇっとさんの身に何かあったのか?と思わせるMCだったな

「カブトムシなら家の中にいても逃がしてあげようとするけどゴキブリはこう(何かを振り上げるしぐさ)ぶっs…」
って明らかに物騒な物言いをしようとしてたのが個人的にツボだった
おそらく処理の仕方がたくましい 容赦ない感じの

謎MCのあとは後半戦
HEAD AMP」も影が薄い気がしている…が、好きなんですよね
なにせスカッとする ライヴ向きだなって
天野さんは重い女なので(突然のdisではない)軽快な曲が挟まるとバランスがとれていい
と言った傍から「人形」がくるんだけど なるほどHEAD AMPはウォーミングアップ

からの、次曲への前フリ
天野「今日は何曜日〜?」 客「土曜日〜!!!!(ドヤァ!!)」
そして始まる「日曜日」のイントロ…なんでだよ!笑
去年のビューティフル・デイズ レコ発ライヴに参加してない方はなんのこっちゃだろ、と思いつつもうけてしまった
前回ね 素で?間違えたんだよね(詳しくは上の記事を読んでくれ)
だからもう、変則パターンで攻めてきたと ハハァ 受けて立つ

運動会と聞いて身構えるもそこまでゼーゼーしなかった 爽快感が勝る
演奏陣がきついという意味で運動会なのかも 客席はそこまでハードじゃない
私が体調とても良しで元気もりもりだっただけか、
歌う天野さんの傍らでイチャコラする杜若さんとしんくんが我々に活気を与えたのか 笑
客席も楽しくヤイヤイしておりましたわ
BLACK BEE」の手のひら8の字ダンスもスイスイ軽快にいけたね(天野さんがやるまで忘れてた)
疲れ知らずのまま「トムパンクス」までいってガンガンに壁を殴れたし! ※実際は殴っていません
ひじょうに楽しかった

そして息切れしながら座って休憩する天野さん
の、あとに、無期限活動休止のお知らせ
わかっていたからね さびしいな〜とは思っても別にショックなんてないし
生きていればまた会える、が常だから
私は残された限りあるライヴを楽しんでしばしの旅立ちを見送るだけよ

帰り路」も「巨大獣」も切なく響けど、まだまだ私の涙腺をぶち壊したりしないのだ
最後の最後になったらどうかな〜 最後っていつなんだ?私にとっての最後はきっとアマノヒトリだけど
最後があるんだなあ

…で、本日の最後の曲
アンコールは新曲「センチメンタル・ジャーニー
……カバーじゃなくてよかったー!!!(まず出た感想がそれかよ)

できたてホヤホヤでまだアレンジが終わってない(客席から悲鳴が上がっていた 笑)らしく、
この日は杜若さんのギター演奏のみでの歌唱 こういうのレアで好きだな
高らかに、伸びやかに、爽やかな曲だった 清涼飲料水のCMのごとし
怖いものなんてなんにもない顔して生きていきたいね 私も、あなたも いつでも!

終演後に入手したアマノヒトリのチケット
外の坂の下まで物販列が続いていた そうなるよねえ…

「アマノヒトリだけど誰か呼ぶかもしれない、あ、でも、予算の都合で呼べなくてひとりぼっちということも…」
なんてかわいそうなことを言わせるでないよ 冗談に聞こえないんだもんよ 笑
とはいえ、ほんとにひとりでもサポートありでもどちらでも嬉しいから問題はないのだ
このイラストのようにしっとりと聴かせていただきましょう


特典のステッカー 手のひらサイズでかわいい


チェルシーホテルのトイレは相変わらず洒落ている 足のむくみにびびりつつ自撮り
前回訪れた時は、天野さん、ハンドソープのポンプが壊れてるからみんな押してみてって言ってたな
今はどうなんだろ確かめてくるの忘れた とかね どうでもいいこと思い出して穏やかに時は過ぎるよ

だってまだライヴありますんでね!!!!
ではまた6月にお会いしましょう
(手はちゃんと洗ったから!!水洗いだけど!!)