シアターピエロ

How are you getting along these days, baby?

鳥居みゆき単独ライブ 狂宴封鎖的世界「シャングリ・ラ」

マイルもたまったし、ライヴ当日休みだし、次の日も祝日だし(飛行機が少なくて日帰りできない)
これは行くしかなかろうというわけで9月14日の千秋楽に参加してきました


4年ぶりの草月ホール
2010年7月10日の単独ライブ「再生」に参加して以来です

月経ライヴその他もろもろに行ってみたいけど開催されるのは平日ばかり
北海道に営業で来る!となっても都合が合わず ちょっとの出番のために札幌は遠いのよ
テレビのネタ見せ番組はどんどん減り、ひな段や謎ゲスト(VTR見てるだけ、とか)でのテレビ出演ばかりになる
残念ながら残念な出来のドラマの主演
などなどで徐々に熱が冷め、というか地デジ化に伴いレコーダーが使えなくなったのでテレビ自体を見なくなり
というか公式の情報更新がわりとルーズでチェックするのがだるいというのもあり
さらに某アーティストに心臓を打ち抜かれあなただけ見つめてる状態になり(大黒摩季も真っ青レベル)
ライヴ開催は土日に集中という地方民にやさしいスケジュールでもって東京へも足しげく通うようになり
鳥居さんはすっかりめっきりご無沙汰でした

地方民は死ね!by鳥居さん な姿勢を受け、じゃあ死ぬよ!となったわけですね

しかし、死ねと言われて死んでもうても、やっぱり好きなんです
愛と平和と平等と希望と…あとなんだっけ?を乞い、
愛するアーティストのライヴに足しげく通い幸せを享受し浄化された気になっても、所詮は蟲
人の根っこはそう簡単に変わりはしません
腹の底でドス黒く渦巻くヘドロのような感情に沿い、
不謹慎で独りよがりな笑いをもたらしてくれる人が他にいるのかな
と、考えると 捨てられませんね


おめでとうの花

鶏頭オンリーの花束が脳みそみたいで気持ち悪くてツボでした
贈ったのは確かフォーリンラブのバービーさんだったと思う ナイスチョイス
なのに写真を撮っていない私は低脳


「撮影禁止だけど、僕だけは撮っていいんだみょー!」的なことを言われたので撮らせていただきました 笑
ピエロに扮するはラブ守永さん おお あなたが噂の元相方
開宴前だけでなく劇中でも鳥居さんにいいように使われたいへん活躍しておられました
よくぞ5公演やりきったな、と思わせるハードなダンスシーンが今回のハイライトです

鳥居さんのライブは緘口令が敷かれている(数年前で情報が止まっているので今もそうなのか知らんが)ので
何をどこまで書いてもいいもんかわかりませんね

前回の単独ライブ「方舟」は大人数の劇団的なライブでしたが、
今回は鳥居さんがひとり舞台に立つシーンが多数あり、ひとり芝居が好きな私はちょっと嬉しかったです
要所要所で流れる映像のカオスっぷりもなかなかでした
ネタバレですけど、「畳に土足で?」がなぜか異常にツボにはまってもう…なぜ…

私は全体的に爆笑するよりもニタァ…と笑ってばかりのノリの悪い客でした
あまりにも身につまされる格差社会の現実の重さにさみしい切ない気持ちになってしまったりで、
良くも悪くも「これは本当にお笑いのライブなのか?」と思わせる場面が多数、だったですね
よく考えてみればもともと救いがないコントが多い鳥居さんなので、
それをストーリーに沿うように組み立てていくとどうしてもシリアスに転がり落ちていくのかもしれません
「告別式」はコントすべてに繋がりがなく、ダークなオチがあっても次のコントは別世界、という切り替えでもってシリアスな気持ちにはなりません
むしろ蓄積されていく孤独感がチンドンで爆発するカタルシスがたまりません
「再生」は本来まったく笑えない状況であるにも関わらず、
最期の時までその悲惨さがギャグとしてうまく昇華されていました
「方舟」は人数の多さから物語がせわしなく展開し、しみじみと救いのなさを実感する間が少なかった(DVDでしか観ていないので生で観ると印象は違ったかもしれませんが)ような気がします

すべて行きつく先は孤独、それは変わりません

なのに、「シャングリ・ラ」は今まででいちばん救われない気持ちになりました
あれ、なんか悲しすぎるんじゃない?というのが、最初に浮かんだ感想です

私も年をとったということですかね…(まだ30前、もう30前)
それでも面白かったですし、最後にお辞儀をした鳥居さんのやりきったぞという顔を見た瞬間、
ああ来てよかったな、と幸せな気持ちになってしまいましたわ

ライブはいい、とてもいいものだ


プラチナシートだったので特典としてピエロ鳥居な写真カード?をいただきました
世の中にはよいピエロと悪いピエロがおりますが、これはよいピエロです
(ラブさんのピエロもよいピエロ)
隣の飴はプリント方式で配られたもの
隣のおじさまに「そっちに回す前に私にもくれ」オーラを出して、貰いました 笑
無言の圧力をかけてすみませんでした ありがとうございます

グッズはポスターやTシャツやバッヂが出てくるガチャやパンフやキャップや違法CD?笑
さらには懐中時計(3万円!!)まであり、劇中にもグッズ紹介映像があるという気合いの入れよう

でしたが そう、何も買っていません
散財予定があるのでここでは控えて という思考です
貧乏人はこれだから!金のない奴はあっち行け!
ああ 格差社会 というかまあ、ほしいものもなかったのです
Tシャツだけは買おうと思っていましたが、デザインがモゾビー…私は好みじゃないだ
ピエロかポスターの絵柄ならほしかったです 3種もあるのに全部モゾビーて!商売が下手だな!笑
モゾビーよりピエロの方が印象深くなかった?そうでもないか?そこまで推す感じだった?
ヒーローショーのお約束をやらされたって(あれはやるよりDVDで観たほうが面白いだろうな)愛着わかないわよ!
夢の国におけるネズミのポジションだから仕方ないのか…でも選択肢がほしかったですね

この日の公演が収録されたDVDは12月17日発売
会場で予約も可でしたが、帰宅後アマゾンで予約しました
(このリンクをクリックすると購入ページに飛びます アフィじゃないから安心して押したまえ)
嫌なんだもん、代引き

内容に触れられずほんとに楽しかったのか謎の日記ですけども、楽しかったです
都合が合えばまた2年後にいーこう 開催、待ってるぜ