シアターピエロ

How are you getting along these days, baby?

「宇宙は人の数だけ存在する。」

化石のように言葉も発掘されるもの どこかしらに保管しておいて、
たまに様子を見に行っては埃を払う うっかり、本来の意図とは違う使い方をしてしまう
違うってわかってるけど、使っちゃう
そんな感じで


生卵だと思って割った卵が、ゆで卵でした
あまりにもベタな、ベタだけど ガチでびびる…!!程度の出来事をしたためるほどに、ふやけてました
今日あたり

………無精卵なのに孵化したのかと思った…本気で…断面見るのが怖かった

で ついったでぶつぶつ呟いたり なにかしら読んだりしてたんですけど

某、あまのさんの
へっどふぉんの話と、噂のへっどふぉん
まさに、ボロボロ、というにふさわしい使い込み具合で、愛着の強さがひしひしと伝わってくるじゃないか

1年以上前に、あまのさんに、ヘッドフォンが選べないうんたらかんたら(←知らんがな)、という質問を送った際、
「ヘッドフォンは2〜3年で取り替える消耗品だ」とのお答えをばいただきました
そう言いきるあまのさんが、8年、使い続けている
もともとおもひでの詰まった物ほど捨てられないタイプだ、という話を読んだ記憶もありますけども、
消耗品と言い切るそれを、不調もなんのそのでここまで使い倒すって、やはり、愛だなあと

↓続きはおもひでのはなし 私の所有物で、そこまで愛を注がれてる何か、あったかしら…(遠い目)
とか、考えて
見渡したら、愛ゆえ…とは違うかもしれないけど、長年使っているポータブルCDプレイヤ様ならありました
13歳とかそのあたりで買ってもらった
我が家には当時、たいへん籠もった音を奏でる据え置きコンポしかなく
13歳にしてやっと「ちょっと、音楽というものを聴いてみようか…」な気分になった私は、
いつでもどこでも手軽に音楽を聴きたい、という欲求を満たすべく、プレイヤ様をねだったのです
でね 経緯は忘れましたけど めでたく買っていただいて
それから自力でipodを購入するまで、ずっと、こちらを使い続けていました

ipodを購入したのが、今からちょうど3年前 2009年 13歳の時は、2000年?
ならば、9年、酷使したことになります 結構、がんばってました MDとか、華麗にスルーでがんばってましたね
毎晩毎晩、枕元で音楽を奏でてくださいました

何を聴いていても途中で寝落ちするので、目覚めるとイヤホンが首に絡まっていたり、
その勢いでプレイヤ様と添い寝状態、むしろ思いっきり下敷き、になっていたり
再生中、なんの前触れもなくぶつっと電池が切れ(←液晶の表示見てない私が悪いんだが)
そのたびかなしみに暮れたり、
外出時に歩きながら音楽を聴く、というシチュエーションに憧れてコートのポケットにプレイヤ様を忍ばせ、
はげしく重い、はげしくポケット盛り上がってる、ちょう落ち着かねえ…みたいなことしたり

まあ全部よくあることですけど おもひでっちゃ、おもひでです

ipodを使い始めてからはめっきり出番が少なくなったプレイヤ様ですが
2010年の夏にipodが壊れてしまいまして 修理に出している間、再び活躍していただきました

私、夏はもっぱら、自転車通勤です エコ志向ではありませんが、もっぱら自転車です
プレイヤ様は昔と変わらず、私の通勤タイムを愉快軽快に彩ってくださいました 
段差を越えるたび、籠に入った鞄の中でプレイヤ様が大回転しているのでは…?
鞄の中で、小宇宙が生まれているのでは…?
という疑惑からは目を背けつつ、ipodが復活するまで、CD(ウマサーモンとか)を日々取り替えつつ、
使い続けましたの

よく考えてみると、プレイヤ様が自由奔放になった原因って、これじゃね?
とか、いま、気付きました 時、既に遅し

↓自由奔放
「ヘッドフォンを刺し込んだ状態で放置していると、勝手に起動し再生、
 頼んでいないのにシャッフル、と思ったら停止、また再生、などトリッキーな動きをかます
 改めて電源を切ってもまた起動する。ので、使うときしか刺さないようにしている。生きてるのか、お前。」

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プレイヤ様は現役ですが
おもひでが詰まっているであろう類のもの、去年の初めに、軒並み捨ててしまったのです
断捨離の概念とか知らないのに、気付いたらめちゃくちゃ断捨離してました

幼い頃にいつも抱いて寝ていたテディベアとか
高校の学校祭前になんやかんやあってばあちゃんが縫ってくれた仮装の衣装とか
これだけはとっておこうと思っていた本とかプリント類とか手紙のようなものとか
そのほか、いろいろ 私にとっては結構な量
ものすごい勢いで、捨てました
何もかも嫌になって、捨てまくりました そのまま捨てるのはあれだ、ってものは燃やしました
捨てるのはちょっと、で燃やせないものは、売りました

そこにあって当たり前のもの 捨てる捨てないとかじゃなく、あって当たり前!
と思っていたものも、
いや、当たり前じゃない、なくても困らない、と、考えた瞬間、簡単に捨てられるもんだな と発見し
すっきり&感動したけど、人として大事なものも捨ててしまった気がしました

物に対する執着心が強い(若干の収集癖があります)ため、
人に「捨てろ」と言われると、決して捨てるものか、と強く思います
反面、自分で「要らぬ、もう要らぬ」となった瞬間の冷め具合も半端じゃないです

これはきっと、愛とは違う

いま、そこにあって当たり前、なものは、大事にしないと
決してあって当たり前ではない、なくなったら、きっと私は困る
って、考えるようにしないと
間違って捨ててしまったり
期せずして、なタイミングでなくしてしまうのかもしれない

唐突にポエムかよ。
誰も突っ込まないだろうから、自分で突っ込んで、終着点の見えぬままにこのへんでお開きにしたいと思います


「お気に入りを集めて組み立てて殻を作るほど」
箱庭聴いて、寝る!