シアターピエロ

How are you getting along these days, baby?

砂煙 足跡掻き消す それもいいかな

女子会でつっこさんが話していた、ストレイト・ストーリー

ついに見つけたのです
(※中身が入っていないのは私が光の速さで取り出したからだよ)

かりたのです

感想、下手だから、少しだけ

長年にわたり仲違いしている兄の元へ、トラクターに乗り、会いに行く
その距離約560キロ

ストレイト氏、あまりにも無謀、かつ頑固なじいさんだ
1台目のトラクターがだめになって街へ出戻り、トラクターを銃で爆破するシーンは思わず笑ってもうた
ああ、悔しかったのね…けどいきなりそれは無茶があったよね、と 笑

ここで諦めるでも、楽な道を選ぶでもなく、2台目のトラクターを入手して、
再び旅に出るあたり、あまりにも決意が固い
もっと簡単な道はいくらでもあったはず 助けを申し出る人もいた
それでも決して頼ったりしない

時が解決してくれることはたくさんあるけど
小さな仲違いから生まれた溝は、放っておくと深くなるばかり
憎く感じていても、想い続けること、には変わりない
長い時間をかけて失ってしまったものは、時間でしか取り戻せない、
なおかつ、自力でないと、意味がない
彼にとってはそうだったのでしょう

どこまでもまっすぐに続いていく道と、周りに広がる畑、照らす日差しは穏やかで柔らかい
出会う人々はみな、忙しなく今を生きている

私、生き急ぐのは悪いことじゃないと思っている
だけど、トラクターのようにゆっくりと、自分の力で少しずつ進んでいくからこそ得られるものもあるんだ きっと

不器用なストレイト氏がいとおしくなる、やさしいはなしだった
再会を果たした兄の言葉にすべてが詰まっている気がしただよ


誰かが自分のことを想い、気にかけてくれるって、しあわせなことね

天野月子/轍