シアターピエロ

How are you getting along these days, baby?

2012年09月01日(土) 天野月「よろしくスカイツリー」

2012年09月01日(土) 天野月 レコ発ライヴ「よろしくスカイツリー
あれから1週間近く経ってもうた

夏だから暑いんじゃない、天野が熱いから暑いんだ、的な灼熱ライヴ
晴れ女パワーが存分に発揮されておりましたね
スポーツなセトリはこちら

★セットリスト
1.EUPHORIA
2.東京タワー
3.Stone
4.HOWEVER
5.CANDYMAN
6.サンドリヨンの番犬
7.ニワカアメ
8.光る魚
9.天の樹
10.くれなゐ
11.日曜日
12.BLACK BEE
13.烏
14.SPY
15.鮫
16.ソラゴト
17.巨大獣

★アンコール
18.真珠


あんど
雑音生活:よろすかツリー写真日記。 会場は表参道GROUND
おめすかツリー(でいいんかね略称)の翌日に下見しておいたのです私
表参道駅A2出口を出てすぐそこ(目印は伊藤病院)というわかりやすい立地で、迷うわけがない
ですが時間は常にギリギリの状態 焦るあまり電車の乗り継ぎで混乱をきたし
間違えてゆりかもめ方面に突進してしまったりなんだり
ぜえぜえ走り回った結果、ライヴ開始前から汗だくのひとり灼熱状態でした 間に合ってよかった
しかし会場付近の写真は撮れず あの紙、演目書いた紙、あぁ。。。

落ち着いてきた17時15分頃に開場、地下1階のフロアへ
横に15人ちょっと並べるかなあ、くらいの広さでした 3列目からでもステージはとても近いです

サポートはドラム北村望、ベース岩切信一郎、ギター平井武士 敬称略
女子会を除いてもう固定メンバーですね
菩提樹SEを共に聞こえてきた影アナですが
不思議なイントネーションの「よろしくぅスカイツリぃー、へようこそ」(字で再現不可)が耳に残りました
ブログの写真……あんなすてきに険しい顔で言うてたのか…ツボ

つっこさんはタワレコインストアと同じ格好だったもよう
白のガーゼ素材のふあっとしたお洋服に、鹿のようなアルパカのような馬のような動物模様のベルト
わっかが連なったネックレス、右手首には黒いレース的な例のあれ、
ジーンズ、靴は見えにくかったけどよく履いてるバレエシューズ
髪の毛は通常より3割増、なボリュームアップ加減でした
毎回言ってるけどいつお会いしてもうるわしく

ガーゼ素材のお洋服はモモンガちっくなゆるゆる具合 秋を先取りです かあいい
「よく羊とか狩ってそうな(飼ってじゃないよ、狩りのほうだよ、と説明が入った)服装してるよね」
と言われるそうです つっこさんが着るからそう見えるのだろうか たしかに 言い得て妙です 笑

おめスカツリーに続き、スカイツリー推しな今回のライヴ
1曲目はこれしかなかろう、と思っていたら予想通り
EUPHORIAからスタートでした

タイトル通り多幸感がテーマの曲ですが、
個人的には「ソラゴト」同様、「夢」がテーマ、だと思っているのです
将来の、とか大きな夢だけでなく、些細な夢も、願望も、野望も含めた夢ですだ
私の場合は限りなく自分勝手な欲望しかないんですけど、気持ちは重なるのです
会場まで走ってきたからって意味ではなく 笑
あぁ、遠かったな、とても遠かった、な気持ちでもって、ぶわっと!

疾走感でテンションがわーっと上がるはずの曲なのに、
半笑いでじーんと立ちつくすしかできませなんだ ライヴで聴くとなお良い

アルバムと同じ流れで次曲は「東京タワー」
がっちりアルバムを聴きこんできたので前回と違い歌詞がクリアに入ってくる入ってくる
今が平成の世だということを完全に忘れてましたね 心なしかつっこさんがセピア色に見えました
「僕の選ぶプランに〜」「立ち尽くしてる」のあたりがやはりイケメンすぎてどきどきしますの

ここでMC…と思いきやつっこさんしばしフリーズののち、「では、次曲」
すごく間があった あのとき何か確認してたのか、何か待ってたのかもしれないけど
おっ、おう、てなる 笑

「Stone」
バンド形式では久しぶり
この曲がくると、まあ、まあちょっと落ち着きなさいよ と言われておるようでほっとするのです
空気がすーっと馴染んでくる
天野ここにいますよ、的な あぁ伝わらんわ

「HOWEVER」
イントロの時点で「きたーーーーーーーーーーーー!」となりました
特に理由はないですけど、この日は朝から「HOWEVER」が聴きたい気分だったのです ものすごく
なのでね え、まさかはうえば、え、ぁあああ!!ううううれしい、な状態でした
「壊れてしまえたらよかった」のあたりとか特にね、音の運び、流れが心地良すぎてもう
爆音ライヴ向きではない、と最初は思っていたんですが、ぐっとまとまっている感じがしましたの今回
ベース…あの心地良さはベースだろうか
笑顔のつっこさんもとても良かった 切ないのに清々しい

「CANDYMAN」
既にクライマックス気分になってしまいましたがまだ序盤です
ばらしんから天の樹へ、秋から夏へ引き戻されました
斜に構えた、皮肉じみた歌い方がかっこよく、ぞくぞくしてもうた
ひれ伏すってこんな気持ちか

MC
たぶん、水の話だった、と思う(朧)
前回のステージドリンクはスカイツリー型ペットボトル入りミネラルウォーターでしたが、
今回は東京タワーなのです、倉子さん(マネージャー)が買ってきてくださったのです
と言いつつ普通のペットボトルから水を飲むつっこさん
あ、タワーじゃなくてそっち飲むんだ、と心の中で突っ込む蟲
お値段はスカイツリー400円なのに対し、東京タワー300円 値段まで、高さで負けてる…!
残念すぎるよタワー、な気持ちが滲みでたため息がね、会場を満たしておりましたね 
いつか昇るだ、タワー…そしてスカイツリー先輩を眺めよう

前列の人には見えていた、じぇっとさんの機材に流れるインフォメーション
駅の電光掲示板みたいな、なんかね、流れてましたの 説明下手
jetism now on sale、的な 2年前のインフォメーションが…笑
そこに触れつつ、話の流れでじぇっとさんを「これからたけしさんって呼ぼう」と言いだすつっこさん
なんという違和感 お見合い結婚した新婚さんみたいだね むずがゆい

「サンドリヨンの番犬」
本日2回目の半笑いタイム(誤解を招く表現)
つっこさんのカマトトタイムでもある(怒られそうな表現)
ふいに 人生はロンリネスすぎる、遡ってぶん投げたい、と思うですが
目の前で楽しそうに歌うつっこさんから感じるものはしやわせだけなのですよ
ゆえに、半笑い ほほえみ、と言いたいところだけどきっと半笑いな表情だ

次曲「ニワカアメ」から、しっとりと落ち込んだ空気のまま「光る魚」
「ニワカアメ」で降り出した雨がそのまま海になったような錯覚に陥る、すばらしい流れ
ミラーボールがくるくるキラキラ光って、あぁ深海だ、たくさん魚がいる、と思いながらもひとりで沈んでいく感じ
歌声がダイレクトに脳に響いてくる
「汚れた犬」を聴いているときと同じ感覚です つっこさんを見つめていたいけど、目を閉じたくなるです
かなしくて愛おしい曲だ

MC
「誰もいなくなった庭園に芽吹くあなたが植えた樹木」
という歌詞先行で曲を書いた
いろいろな曲調をあわせてみたが最終的に大好きな3拍子を選んだ
8分の6と違って3拍子はワルツ、どうしても明るいイメージになる
そこをあえてダークな3拍子にするのがひそかな野望だった

スカイツリーには世界一の高さの展望台がある
世界一だから、同じ目線のひとがいない
しかも浅草、下町に建っている
周りに高い建物がなくてスカイツリーだけが突き出ているという状況
その孤高たるや…な想いで書いた曲
というMCからの「天の樹」

なんつうおそろしいセトリなのかと
アルバム「天の樹」は常に順番通りでシャッフルせずに聴いていたのです
ざっくりいうなら奇数で沈み、偶数で浮き上がる(「EUPHORIA」は例外)
そういう順番に慣れていたのでここにきての「天の樹」はすばらしく重い
終盤の畳みかけるような勢いと、何事もなかったように消え去ってしまいそうな危うさが際立っておりました
重苦しいのに潔いところが好きだ

MC
ツイッターをでつぶやいていた取材について
零の攻略本につっこさん登場、というお知らせ(おお〜、と客席がどよめいていた)
日本ではなかなか目にすることのない、「くれなゐ」の英詩+意訳などが載っているのだとか
本当は2ページの予定だったけど、つっこさんがいろいろしゃべった結果4ページになったそうです 笑
意訳とても気になるね

朱色が好きだ!!朱色以外はぼくの知ってる赤じゃない、と強く主張しているにも関わらず
朱色の「バーミリオン」よりも「クリムゾン」のほうが響きが好きだから、
という理由で英詩はクリムゾンを選んだというつっこさん はげしくツボった
たしかに響きは大事だ

「くれなゐ」で心拍数が上がりふつふつ血が煮えてきたところで後半戦に突入
「明日は何曜日ー?」 で「日曜日」
スポーツだ、スポーツに突入してきた、徐々にもみくちゃになり、ふくらはぎに打撃を受け(痣でけた 照)
当然のことながら「鮫」でぐいぐい押され はぁぁ楽しい!!楽しいけど、
このままだと目の前にいる小さな女性を押しつぶしてしまう 私より頭ひとつぶんくらい小さい やばい
むしろ覆いかぶさってしまう、ちょっとした痴漢だ 圧縮はお互い様だからいいけどかぶさるのはあかん、
耐えろ、耐えるんだ!
と必死になった結果 お隣の女性の腰でバランスをとるという結果に
どちらにしても痴漢です すみませんでした(鼻水) 女でよかた…いや私がさ…

「日曜日」から「鮫」までは小休止なし、ほとばしる熱さで朦朧としながら思ったことは
「BLACK BEE」の爽快感すきだ だいすきだテンションあがるすきだいつ聴いてもすきだ(どれだけ好きなのか)
SPY」も「朱い清算の餞」なんだよな、つっこさんブレないな…打ち抜かれたい…など
だいぶ腰が死にそうになったけどかっこよかった…!

MC
「わたしは顔に汗かかないから汗かいてないように見えるだろうけどものすごいかいている、
ライヴ後はズボンが脱げないから、汗ではりついてぴったぴたで!」
などと熱弁してらした 笑
「着替えあるんで…」と当日販売されていた天の樹Tシャツもそっとアピール
つっこさん本人もラピュタっぽいと言っていて、やはりか!と思うた エンディングで浮いてそうよね

夢がテーマだけど、はっきり夢、というのは恥ずかしいから、でおなじみの曲「ソラゴト」
このタイトルも6年ぐらい前からあたためていて、
でも、嘘みたいな言葉だから、テーマが決まるまで時間がかかったそう
ソラゴトというくらいだからちょっと大げさな夢にした と 言ってらした はず…(つくづく朧ですまぬ)

「ソラゴト」
歌詞のやさしさと曲調のやわらかさに反して、叫ぶように歌っていたのが印象的
力強い意思を感じてじわじわと指先があたたかくなった
強く穏やかに諭された気分だ 心地良さに包まれたまま最後の曲「巨大獣」
いつもはもう終わってしまうんだ、というさみしさに襲われるけど
この日の「巨大獣」はさみしくなかった
ときおり笑顔を見せるつっこさんはやはり楽しそうで、なおかつやりきった、という達成感に満ちていた気がするから
なのかしら
今別れても、また会えると思った 近々またライヴがあるから、って意味ではなくてよ 笑
「ソラゴト」のあとだったからかもしれないなあ

★アンコール
告知をばばばっと(雑音生活参照)

やさしくするから、やさしさが返ってくる 人は鏡あわせ
たくさんのミュージシャンの中からわたしを選んでくれたみんなの気持ちがあるから、わたしはこうしていられる
そう話したあとに「真珠」
ファンのひとりひとりが月を照らす光を放っているんだ などとくさいことを考えてしまった
つっこさんは朱い人だから、私は青い光で照らせたらええなあ、などとわけのわからないことも略

「真珠」は、月になってからの曲の中でいちばん好きだ 何よりも満ちる
思い入れが強い でもうまく言葉にできないのよね
笑顔で去るつっこさんがまばゆくて、最後までしあわせな気持ちだった


たぶん、今回のライヴは月曲>月子曲だったからよりしあわせだったのだと思う
月になってからのライヴをすべて把握しているわけではないのであれだけど、
少なくとも私が参戦し始めてからは、ずっと月子>月、あるいは月子=月 な比率だった
Lichtレコーディングライヴは趣旨が違うし

月子はもちろん好きで、聴きたいなあと思う曲たくさんあるし、聴ければテンション上がるし、
もう歌わない、と言われたら心底悲しい
という前提で
ただ、私が見つめて追いかけてきたのは月だから
月の曲を聴いているときのほうが私の知ってるつっこさんがそこにいると実感できるんだなあと考えたりした
伝わるだろうか
たいへん自分勝手な意見であるわ

ともかく
楽しかったね、ってことですだ
ではまた次回!